「アバター」が能登半島地震の被災地に 健康相談などに期待

テレビ電話を備えた大分大学のロボット「アバター」が能登半島地震の被災地に送られることになりました。
離れた場所からでも避難所で生活している人たちの健康相談などを行うことができるため、災害関連死を防ぐための健康管理に役立つことが期待されています。

大分大学の「アバター」は、遠隔操作でテレビ電話をつなぐ機能があり、避難所に持ち込めば離れた場所にいる医師や保健師が避難所で生活している人たちの健康状態を確認することができます。

去年7月の記録的な大雨では、実際に日田市の避難所に設置され、医師が健康相談を行ったほか、運動不足解消のためのラジオ体操などにも活用されました。

この「アバター」が能登半島地震で大きな被害が出ている石川県能登町へ送られることになり、10日、車に積み込まれて大分大学を出発しました。

能登町で支援活動を行っている日田市のNPO法人の代表のもとに送られ、町内の避難所に設置される予定だということです。

能登半島地震の被災地では災害関連死をいかに防ぐかが課題となっていますが、道路が寸断されるなどして医師や保健師が避難所を巡回することが難しくなっているなか、避難所で生活している人たちの健康管理に役立つことが期待されます。