同僚の女性職員にストーカー行為 県が男性職員を停職処分

大分県は、同僚の女性職員にストーカー行為を行ったとして裁判所から略式命令を受けた31歳の男性職員を停職6か月の懲戒処分にしました。

停職の懲戒処分を受けたのは、県農林水産部の出先機関に勤める31歳の男性職員です。

県によりますと、職員はことし1月、当時所属していた福祉保健部の同僚の女性職員を監視しようと車にGPSを取り付けたり、夫の連絡先を調べて「浮気をしていると思う」などと電話したりしていたということです。

不審に思った女性職員が警察に相談したことから職員は警察から法律に基づく警告を受け、先月、大分簡易裁判所から罰金30万円の略式命令を受けたということです。

また、女性職員の夫に電話した際には、業務上使用するデータから連絡先を調べて不正に利用していたということです。

県は、県職員の信用を失墜させるととともに公務員としてふさわしくない行為だとして、職員を26日付けで停職6か月の処分としました。

職員は県の聞き取りに対して事実関係を認めたうえで、「女性職員に恋愛感情を抱いていた。被害者とその家族に申し訳ない」と話しているということです。

記者会見した県総務部の若林拓部長は「県民の皆様に深くおわびを申し上げます。県民の信頼なくして県政の円滑な推進はありえないということを肝に銘じ、再発防止と県民の信頼回復に努めたい」と話していました。