新しいデザインの紙幣を公開 日銀大分支店 来年7月から発行

来年7月から発行が始まる新しいデザインの紙幣が13日、日銀大分支店で報道陣に公開されました。

政府は偽造防止などを目的に一万円札、五千円札、千円札の3種類の紙幣のデザインを20年ぶりに一新し、来年の7月3日から発行を始めることにしています。

13日は新たなデザインを広く知ってもらおうと、日銀大分支店で新紙幣が報道陣に公開されました。

このうち▽一万円札の肖像には、「近代日本経済の父」と呼ばれ、明治から昭和にかけて産業界をリードした渋沢栄一が使われます。

また▽五千円札には、日本で最初の女子留学生としてアメリカで学び、津田塾大学を創立した津田梅子の肖像が使われます。

▽千円札には、破傷風の治療法を開発した細菌学者の北里柴三郎の肖像が使われます。

新紙幣では偽造防止の技術を強化していて、▽世界で初めてとなる最先端のホログラム技術が導入され、紙幣を斜めに傾けると肖像が立体的に動いて見えるほか、▽「すかし」は、肖像を映し出すだけではなく、背景にも高精細な模様を施しています。

日銀は、来年3月末までに新たな紙幣を合わせて45億3000万枚印刷する計画です。

日銀大分支店の徳高康弘支店長は「大分にゆかりのある福沢諭吉が紙幣から引退するのはさみしい気持ちもあるが、新たな紙幣にもぜひ親しんでほしい」と話していました。