去年 別府市を訪れた観光客 前年の約1.5倍に増加

去年1年間に別府市を訪れた観光客の数は537万人余りで、前の年のおよそ1.5倍に増えました。
新型コロナウイルスの感染拡大前と比べると6割強の水準にとどまりますが、回復傾向が続いています。

別府市では毎年、市内の観光施設や宿泊施設を利用した観光客の人数を調べています。

それによりますと、去年1年間に別府市内を訪れた観光客は537万9000人余りで、前の年と比べて165万人余り、率にして44%増加しました。

新型コロナの感染拡大前の2019年と比べると6割強の水準にとどまりますが、回復傾向が続いています。

これについて、市では、水際対策が緩和されたことや、観光喚起策の「全国旅行支援」が活用されたことが要因だと分析しています。

観光客の内訳は、日帰り客が344万人余りとなったほか、宿泊客数が5年ぶりに増加に転じ、193万8000人余りでした。

また、外国人観光客は、去年、段階的に受け入れが再開されたこともあって、前の年よりも18倍以上に増えて4万人余りとなり、このうち、韓国からの観光客が全体の半数以上を占めました。

別府市観光課は「ことしになってからも観光客数は右肩上がりで今後もさらに増えていくと見込まれるので、より満足してもらえるよう“訪れて終わり”ではなく付加価値を高めていきたい」としています。