玖珠町 来年春の開校めざす「不登校特例校」授業の内容公表

不登校の子どもが通う小中一貫校の開校を目指す玖珠町は、4日、この学校では通常の授業を減らしたうえで好きなことをして自己肯定感を高めたり、コミュニケーションの方法を学んだりする授業などを行う方針を明らかにしました。

玖珠町では不登校の子どもに合わせた柔軟なカリキュラムを組む、いわゆる「不登校特例校」を来年春に小中一貫校として開校することを目指していて、4日に開かれた町議会の全員協議会で想定している授業の内容が報告されました。

それによりますと、通常の授業は小学校では最大でおよそ3%、中学校ではおよそ14%減らすとしています。

そのうえで、昆虫採集やバンド演奏など、好きなことをして自己肯定感を高めたり、コミュニケーションの方法を学んだりする授業などを行うということです。

登校時間は通常より1時間程度遅い午前9時半までで、授業に疲れた場合は別室で休んだり、早退したりすることが可能だということです。

町は関連する条例案が6日の定例町議会で可決されれば、国の指定を受けたうえで、今月中にも募集を始めたい考えです。

町の教育委員会の梶原敏明教育長は「オンラインでの授業体験を進めるなどして、不登校の子どもたちが通いたいと思える学校にしたい」と話していました。