7月大雨で浸水被害が出た山国川と花月川の川底土砂撤去へ

ことし7月の大雨で氾濫し、広い範囲で浸水被害が出た県内を流れる山国川と花月川について、国土交通省は今後の被害を防ぐため、川底にたまった土砂の撤去を進めることになりました。

ことし7月、大分県を含む九州北部は、線状降水帯が発生するなど記録的な大雨となり、各地で川から水があふれて住宅などに大きな浸水被害が出ました。

こうした被害を受けて、国土交通省九州地方整備局は、大分県、福岡県、それに佐賀県を流れる6つの川で、今後の被害を防ぐための緊急工事を行うことを決めました。

このうち、県内では、中津市を流れる山国川と日田市を流れる花月川が対象になっていて、いずれも川底にたまった土砂を撤去することで、大雨が降った際の水位を下げるための工事を行うということです。

あわせて3.5キロの区間で2万7000立方メートルの土砂を撤去するもので、今年度中に着工し、来年6月までをめどに工事を完了する計画だということです。

国土交通省九州地方整備局は「来年も同じような大雨が降らないとは限らず、対策を急ぐ必要がある。地域の皆さんに安心安全を実感してもらえるよう着実に工事を進めたい」としています。