大型弾薬庫建設工事 反対する住民らが陸自大分分屯地前で集会

「反撃能力」を行使するためのミサイルも保管できる大型弾薬庫の工事が今月、大分市の陸上自衛隊の施設で始まるのを前に、26日、建設に反対する地元の住民や市民団体による集会が開かれました。

防衛省は、大分市にある陸上自衛隊大分分屯地の敷地内に「反撃能力」を行使するために敵の射程圏外から攻撃できる「スタンド・オフ・ミサイル」も保管できる大型の弾薬庫の建設を計画していて、今月中に工事が始まる予定です。

これを前に、26日、弾薬庫の建設に反対する地元の住民や市民団体のおよそ50人が分屯地の前で集会を開きました。

参加者たちは「大型弾薬庫はまっ先に狙われる」などと書かれたプラカードを掲げながら順番にスピーチを行い、このうち分屯地のすぐ近くに住む男性は「地域には学校もたくさんある。子どもたちの安全を守るためにも建設には断固反対だ」と訴えました。

そして最後に全員で「建設反対、弾薬庫」などとシュプレヒコールをあげました。

集会に参加した70代の男性は「九州防衛局からは十分な説明がなく不満だ。反対の声を上げなければ何も変わらないので、これからも弾薬庫の建設反対を訴え続けたい」と話していました。