“大麻グミ”問題 県内でも立ち入り検査 店舗に販売停止命令

大麻に近い成分の名前が表示されているグミを食べた人が相次いで体調不良を訴えている問題で、大分県内でも22日、同じ成分を含むとみられる商品を販売していた2つの店舗が九州厚生局麻薬取締部の立ち入り検査を受け、商品の販売停止命令を出されました。

立ち入り検査を受けたのは、大分市と日田市にある2つの店舗です。

九州厚生局麻薬取締部によりますと、これらの店舗では、大麻に近い成分「HHCH」=ヘキサヒドロカンナビヘキソールを含む商品を販売している疑いがあったため、大分県とともに立ち入り検査を行ったということです。

検査の結果、大分市の店舗ではグミやワックスなど27種類、日田市の店舗では植物片など7種類の商品が、それぞれ「HHCH」を含んでいる疑いがあることがわかり、成分の詳しい分析が終わるまでこれらの商品の販売を停止するよう命令を出したということです。

立ち入り検査を受けた日田市の店舗の経営者はNHKの取材に対し、「立ち入り検査を受けたことは事実だが、特にコメントはない」と答えました。

「HHCH」をめぐっては、大阪の会社で製造されたこの成分を含むグミを食べた人が体調不良を訴えるケースが相次いでいて、厚生労働省は健康被害を引き起こすおそれがあるとして、医薬品医療機器法に基づいて22日付けで指定薬物に追加しています。

来月2日には、販売や所持・使用が禁止されることになりますが、厚生労働省は、この成分を含む商品が現在も店舗やインターネットで販売されているとして、購入しないよう注意を呼びかけています。