佐伯市の小学校 児童が給食の新しい献立を開発 地元の食材も

佐伯市の児童たちが学校給食の新しい献立をみずから開発しました。
地元の食材をふんだんに取り入れるなど創意工夫を重ねたもので、来年にも市内の一部の小学校で提供される予定です。

給食の新しい献立を開発したのはことし4月から食育の授業に取り組んでいる佐伯市の米水津小学校の5年生と6年生の児童、合わせて15人です。

21日は市内の施設で献立の発表会が行われ、まず、児童たちがみずから調理を行いました。

児童たちはこれまで有機栽培を行う地元の農場を見学したり、栄養士から食材の栄養価や調理方法を学んだりして、献立のアイデアを膨らませてきたということです。

学習の集大成でもある21日、児童たちは野菜が苦手な人のためにカブやレンコンを細かく切り刻むなど工夫を重ねた調理方法で給食を完成させました。

献立は養殖ブリの塩焼き、有機栽培されたカブのハンバーグ、ホウレンソウのキッシュ、それにレンコンをふんだんに使ったハンバーグと具だくさんスープをそれぞれメインにした4種類で、いずれも地元の食材が取り入れられています。

このあと、副市長や食材を提供した農家などにお披露目され、試食が行われました。

試食した参加者は「野菜嫌いな子どもでも食べやすく、給食の定番メニューにしてもいいと思いました」と児童に伝えていました。

5年生の男子児童は「僕たちが考えた給食がみんなに食べてもらえるのでうれしいです」と話していました。

開発された献立は来年3月以降、市内の一部の小学校で実際に提供される予定です。