住宅団地の移動手段に電気自動車 大分市で実証実験始まる

高齢化が進む住宅団地で住民の移動手段として電気自動車を活用する実証実験が20日から大分市で始まりました。

この実証実験は買い物や通院など高齢者の日常的な移動を支援しようと大分市が市内の富士見が丘団地で始めました。

運転手のほか最大5人が乗れる電気自動車が住宅団地に設けられた70余りの停留所と団地内の商業施設や公民館との間を走ります。

利用料金は無料で、電気自動車は電話や停留所に備えられたタブレットで予約することができ、さっそく利用する夫婦もいました。

タブレットで車を呼んだ男性は「タブレットの操作に少し戸惑うことがあるかもしれないが、乗り心地もよく買い物や通院がすごく便利になると思います」と話していました。

大分市によりますとこの団地にはおよそ7000人が暮らしていて4割余りが65歳以上の高齢者だということです。

大分市都市交通対策課交通政策室の安部順司主査は「坂道を歩くのがきつい高齢者もいると思うので、このサービスを気軽に使ってもらいその結果を分析していきたい」と話していました。

電気自動車は平日の午前9時から午後4時まで運行し、大分市では来月22日まで実証実験を続けながら利用者へのアンケートを採るなどして本格的に導入するか決めることにしています。