県内で新たな結核感染は10万人あたり10.8人 全国2番目

県内で、去年、新たに結核に感染していることが確認されたのは、人口10万人あたり10.8人で全国で2番目に多かったことがわかりました。
1970年代には全国最多だった時期もあり、県は潜在的な感染者が多くいるとみて注意を呼びかけています。

結核は結核菌により肺などに炎症が起き、せきや微熱、けん怠感などが長く続く感染症です。

かつては「国民病」とも呼ばれ日本人の死因で最多だった時期もありました。

県内で去年結核への感染が確認されたのは人口10万人あたり10.8人で、全国最多の大阪府の12.7人に次いで2番目に多くなりました。

また、感染が確認された人のうち65歳以上の高齢者の割合は83.8%にのぼり、25人が亡くなったということです。

結核は健康であれば発症しませんが、高齢になるなどして免疫力が低下すると発症します。

大分県は、1970年代に結核の感染確認が全国最多となった時期があり、県ではこの時期に感染したものの発症していない潜在的な感染者が高齢者に多くいる可能性があるとしています。

県感染症対策課は「せきが長く続いたり体重が急激に減少したりするなど体調に変化があったら、すぐに医療機関を受診して早期発見に努めてほしい」と呼びかけています。