離島防衛を想定 日出生台演習場の日米共同訓練 報道陣に公開

大分県にある陸上自衛隊の日出生台演習場で行われている離島の防衛を想定した日米の共同訓練で、実弾を使った射撃訓練が報道関係者に公開されました。

陸上自衛隊とアメリカ海兵隊は今月14日から離島の防衛を想定した「レゾリュート・ドラゴン」と呼ばれる国内最大規模の共同訓練を九州・沖縄と北海道で行っています。

29日は大分県にある日出生台演習場で、実弾を使った訓練の一部が報道関係者に公開されました。

訓練は離島に上陸しようとする敵の侵攻を日米が連携して阻止するという想定で行われ、陸上自衛隊は小型船舶の攻撃などに使うミサイル「中距離多目的誘導弾」などを、2キロ以上先にある敵に見立てた目標物に向かって撃ち込みました。

その後、陸上自衛隊の機動戦闘車が展開して大砲を発射し、その後方から、小銃を構えたアメリカ海兵隊の隊員たちが援護射撃していました。

演習場を見渡せる小高い丘には、指揮所が設置され、日米双方の幹部が訓練の様子を確認していました。

訓練に伴う実弾射撃について大分県は午後8時以降の射撃を自粛するよう要請していますが、陸上自衛隊によりますと、これまでのところ、午後8時以降の射撃は確認されていないということです。

陸上自衛隊によりますと日出生台演習場で行われる実弾を使った射撃訓練は29日までで、訓練は予定どおり31日終了するとしています。