県内の鉄道路線 3つの区間でバス転換検討する輸送密度に

JR九州は、昨年度の利用実績を発表し、県内では3つの区間でバス転換などを検討する協議会の設置基準になる輸送密度1000人を下回りました。

JR九州が発表した昨年度の利用実績によりますと、一日に平均何人運んだかを示す「輸送密度」は、日豊本線の中津・大分間が1万455人と県内では最も多くなりました。

次に多かったのが日豊本線の大分・佐伯間で4395人でした。

一方、県内の3つの区間では、輸送密度が1000人を下回りました。

このうち、最も少なかったのは豊肥本線の豊後竹田・宮地間で171人、日豊本線の佐伯・延岡間が604人、豊肥本線の豊後竹田・三重町間が806人でした。

赤字が続く地方の鉄道路線について、来月からバスへの転換や鉄道利用の促進策などを検討する協議会を国が設置できるようになります。

協議会は自治体や鉄道事業者の要請に基づいて設置され、国は当面、輸送密度が1000人未満の区間を優先するとしています。

JR九州は、「国が設置する協議会については、沿線の自治体の考えも聞きながら、検討を進めたい」とコメントしています。