幼稚園の駐車場に作った田んぼで園児が稲刈りを体験 日田

日田市にある幼稚園の駐車場の片隅に作られた小さな田んぼが収穫の時期を迎え、園児が稲刈りを体験しました。

日田市の中心部にある三隈幼稚園では、アスファルトの駐車場の片隅に、防水シートを木の枠で囲って作った4メートル四方の小さな田んぼがあります。

田んぼではことし6月に植えたもち米の稲が収穫の時期を迎え、年長の園児およそ20人が29日、稲刈りに挑戦しました。

子どもたちは長靴を履いて田んぼに入り、はさみで稲を刈り取ると「取れたぞ−」と声を上げて喜んでいました。

幼稚園によりますと、小さな田んぼには稲を育てるうちにカエルやタニシ、それにイモリなどの生き物が集まり、子どもたちが観察できたということです。

刈り取った稲は子どもたちが脱穀やもみすりをするなどしてもち米にし、ことし12月に餅つきをして食べることにしています。

男の子の園児は「はさみがかたかったけど楽しかった。餅つきするのが楽しみです」と話していました。

三隈幼稚園の渕健一園長は「子どもたちが自然の中の生き物に興味を持つとともに、農業の大変さや大切さに気づいてもらえればと思う」と話していました。