地価調査公表 大分県内の住宅地平均価格 2年連続上昇

土地取り引きの指標となることしの地価調査が公表され、県内の住宅地の平均価格は2年連続で上昇しました。
県内では大分市やその周辺で上昇が続く一方、それ以外の地域では下落している地点が多く、二極化しています。

「地価調査」は各都道府県が7月1日時点の土地の価格を調べたもので、県内では303地点が対象となりました。

それによりますと、住宅地では県内の平均が1平方メートル当たり2万6300円で、変動率はプラス0.7%と2年連続で上昇しました。

最も高かったのは7年連続で大分市金池南1丁目で、1平方メートル当たり15万9000円で去年より1000円上がりました。

商業地では県内の平均が1平方メートル当たり5万4700円で、変動率はマイナス0.4%と32年連続で下落しましたが、下落幅は去年よりも縮小しました。

最も高かったのは8年連続で大分市東大道1丁目で、1平方メートル当たり41万5000円で去年より5000円上がりました。

ことしの地価調査の結果について調査にあたった不動産鑑定士の脇坂敬規さんは「長く続いたコロナ禍の影響はなくなりつつあるが、地価上昇を続ける大分市や別府市などの都市部と周辺市町村との格差が拡大している。今後の推移を注視する必要がある」と分析しています。