「県医療的ケア児支援センター」開設1年 相談は77件

人工呼吸器やたんの吸引など医療的なケアが必要な「医療的ケア児」やその家族などからの相談に応じる、「県医療的ケア児支援センター」が開設されて1年がたちましたが、この間、寄せられた相談件数は77件でした。

「県医療的ケア児支援センター」は、おととし施行された「医療的ケア児支援法」を受けて去年7月、県障害福祉課の中に設置されました。

センターでは、「医療的ケア児」やその家族などからの相談を電話やメールなどで対応しているほか、医療機関や学校といった関係機関との調整を行うなどの支援を行っています。

県によりますと、開設からことし6月末までの1年間にセンターに寄せられた相談件数は77件でした。

内容は人工呼吸器をつけているが、保育施設に預けるためにはどんなことが必要かとか、近くで入所できる施設はどこにあるのかなどが多かったということです。

センターを運営する大分県庁障害福祉課の二村道朗課長補佐は、「相談件数が少ないので、センターの周知を図っていくとともに、『医療的ケア児』の受け入れ可能な施設の拡大や、地域でサービスの格差が起きないよう努めていきたい」と話していました。