建設業目指す大分県の高校生 建設の最新デジタル技術学ぶ

建設業界への就職を目指す大分県の高校生を対象に、最新のデジタル技術を使った建設の技術を学ぶ授業が12日、福岡市で開かれました。

この授業は福岡市にある国土交通省九州地方整備局が開いたもので、大分工業高校土木科の生徒が建設産業のDX=デジタル変革についての卒業研究の一環として参加しました。

授業では国土交通省の担当者が建設産業の課題として、自然災害が頻発化し道路や橋などが老朽化する一方、労働人口が減少するため、限られた労働力で補修や維持に取り組むためにもDXを進めることが重要だと指摘しました。

このあと生徒たちは、河川の堤防の点検をドーム型のスクリーンを使ってシミュレーションできる装置を体験し、制限時間内に点検項目をチェックできるか取り組んでいました。

生徒の1人は「将来は市役所の土木職を希望しているので、デジタル技術を使って街の不十分な部分を改善していきたい」と話していました。

授業を担当した大分河川国道事務所の山本貴之さんは「この技術を見て体験することで、建設業の魅力に気付いてほしいし、これからの建設業を変えていってほしい」と話していました。