ドローンで野菜の生育管理する技術を開発 普及に向け研修会

大分県などはドローンを活用して人手をかけずに野菜の生育状況を管理できる技術を開発し、その普及に向けた初めての研修会を開きました。

大分県南部の豊後大野市で開かれた研修会には農業技術の普及や指導を担当する県の職員など16人が参加しました。

研修会では、県が大分工業高等専門学校と共同開発した、ドローンで撮影した畑の画像をもとに生育状況を調べる技術が紹介されました。

それによりますと、新たに開発した画像解析ソフトを使うことで、上空から撮影した白ねぎの色づき具合から生育状況が判断できるということです。

参加者たちは実際にドローンを飛ばして畑全体の写真を撮影したあと、画像を解析する手順を学んでいました。

県によりますと、このほかにも、出荷できる大きさに成長したキャベツをドローンの画像から検出する技術も開発し、目視とほぼ変わらない精度で数えることができるということです。

県ではこうした技術を普及させることで担い手不足に苦しむ農家の作業を効率化させたいとしています。

県農林水産研究指導センターの玉井光秀チームリーダーは「病害や害虫による生育不足を早い段階で把握できれば対策を立てて収穫量を保つことができる。今の技術は試作段階だが、最終的には収穫量の予測などさらに役立つ技術にしていきたい」と話していました。