中津市 新設の「防災危機管理監」に元陸上自衛官を採用

自然災害が激甚化する中、中津市は災害対応力の強化を図ろうと「防災危機管理監」というポストを新たに設け、災害の知識や経験が豊富な55歳の元陸上自衛官を採用しました。

中津市の「防災危機管理監」に1日付けで採用されたのは、地元出身の嶋田浩一さん(55)で任期は3年です。

嶋田さんは元陸上自衛官で、阪神淡路大震災で被災地に派遣されたほか、東日本大震災では災害派遣のための情報収集に従事するなど、災害対応の経験が豊富だということです。

「防災危機管理監」としての主な業務は、▽災害時は対策本部の統括や避難情報の発令に向けた検討など、▽平常時は防災対策の企画や自主防災組織の育成などです。

中津市の奥塚正典市長は「災害現場でのいろんな経験を生かし、存分に力を発揮していただきたい」と話していました。

また、嶋田さんは「大災害の現場では自治体の方と連携して被災地対応にあたってきた。今度は逆の立場で、市民のために尽力したい」と話していました。