地域が抱える課題を知事と市町村長が共有する会議

地域の抱える課題を知事と市町村長が共有する会議が大分市で開かれ、東九州新幹線や四国新幹線の実現に向け、まずは「整備計画路線」への格上げを目指して協力して活動していくことで一致しました。

佐藤知事はことし行われた県知事選挙で、県と市町村との連携強化を公約に掲げました。

28日に初会合が行われた「新しいおおいた共創会議」は、県と市町村が課題を共有する場として設けたもので、大分市内のホテルには佐藤知事のほか、県内18の市町村長全員が出席しました。

会議は非公開で行われ、県によりますと、県が実現を目指す東九州新幹線や四国新幹線の構想について、県の担当者が市町村長に説明し理解を求めたということです。

これに対し、出席者からは、人口流出の防止や企業誘致などに大きな効果が期待できるとして評価する一方、地域間格差の拡大や費用負担を心配する声も出されたものの、まずは「整備計画路線」への格上げを目指し、協力して活動していくことで一致したということです。

また、子育て支援についても、県が調整しながら充実を図っていくことも確認したということです。

会議のあと、佐藤知事は「県全体で抱える課題について大事な議論ができた。県と市町村との連携を強化する取り組みの第一歩として、重要な場になった」と話していました。