日田彦山線の一部区間 バス運行「BRTひこぼしライン」開業

6年前の九州北部豪雨で運行できなくなったJR日田彦山線の一部区間をバスを使って運行する「BRTひこぼしライン」が28日開業し、日田市では住民などが開業を祝いました。

28日に開業した「BRTひこぼしライン」は、日田駅と夜明駅、それに福岡県の添田駅の間をおよそ1時間半で結びます。

このうち、日田駅では午前6時、日田駅から添田駅に向かう上りの始発便が10人余りを乗せて出発しました。

路線沿いにあり、豪雨で不通となった日田市大鶴地区にある大明小中学校では、児童・生徒や沿線住民などおよそ200人が集まって開業を祝う行事が開かれました。

この中で、生徒会長を務める中学部3年生の小田彩稀さんが「私たちの生活を支えてくれる公共交通機関の開業をとてもうれしく思います。これからたくさん乗って地域に貢献したい」とあいさつしました。

このあと、学校の前にできた駅の前に並び旗を振って運行開始を祝いました。

「BRTひこぼしライン」は日田駅と添田駅の間に36の駅が設けられ、1日に上下あわせて32本が運行します。

また、朝夕を中心に日田市内の2つの高校と市役所に立ち寄る便も設けられています。

福岡県東峰村から日田市の高校に通うため利用した、2年生の男子生徒は「今までの代行バスと比べて本数が増えたうえ、バス停が学校に近いのですごく便利になりました」と開業を喜んでいました。