九州・沖縄各県の高校生が介護技術などを競う大会 大分市

九州・沖縄各県の高校で福祉について学ぶ高校生が、介護のスキルやコミュニケーション力を競う大会が、大分市で開かれました。

この大会は、高校生の介護技術の向上を目的に毎年開かれているもので、九州・沖縄各県の予選を勝ち抜いた8校から16人が参加しました。

競技は右足を骨折したことのある80歳の介護施設の利用者に対して、車椅子での移動の介助や、毎日行っている花の水やりを支援するという想定で行われました。

生徒たちは2人1組で、利用者の体調や反応をみながら積極的に声をかけたり、排泄が終わったあと、立ち上がる際に体を支えて車椅子に座るのを介助したりしていました。

また、生徒たちは「自分で車いすをこいでみませんか」などはっきりした口調で声をかけてコミュニケーションを図っていました。

審査では年齢や体調などに配慮しているかや、相手の体の状況を理解したうえで介助しているかなど12の項目について評価が行われました。

参加した大分南高校2年の岩崎花音さんは、「練習どおりにいかなかったこともありましたが、笑顔で最高の実技ができました。将来は介護福祉士の資格をとってそれを活かせるような仕事につきたいです」と話していました。

審査の結果、熊本県の城北高校が優勝し、ほかの上位2校とともにことし10月に福井県で行われる全国大会に出場します。