「キツネ踊り」で知られる姫島村の盆踊り 4年ぶり開催へ

姫島村にも、いつものお盆の風景が戻ってきます。
顔を白塗りにした子どもたちの「キツネ踊り」で知られ、国の無形民俗文化財にも選ばれている姫島村の盆踊りが今月、4年ぶりに開催されることになりました。

姫島村の盆踊りは、鎌倉時代の念仏踊りから派生したものと伝えられ、子どもたちが白く塗った顔にひげを描き、キツネにふんして踊る「キツネ踊り」などの20種類以上の踊りが見られる島の伝統行事です。

国の無形民俗文化財にも選ばれていて、例年、島外から2000人余りの観客が訪れていました。

姫島村によりますと、新型コロナウイルスの影響で3年連続で中止になっていましたが、ことしは4年ぶりに今月14日と15日に開催されることが決まりました。

盆踊りは島の出身者や村民の親戚などが年に1度、いっせいに帰省するイベントでもあり、久々に島に帰ってきて踊りに参加する人も多いとみられるということです。

「姫島盆踊り保存会」の中城清人副会長は「村全体で盛り上がることができる行事なので、私自身もうれしいですし、地区も徐々に活気づいてきています。なによりも伝統の踊りを絶やさないように後世につないでいきたい」と話していました。