日田玖珠広域消防組合に山岳救助隊が発足

山での遭難事故が増えていることを受けて、くじゅう連山などの山間部を担当する日田玖珠広域消防組合に山岳救助隊が発足しました。

山岳救助隊は15人態勢で、25日は玖珠消防署で発足式が開かれました。

そして、岩里安徳消防長から隊員1人1人に任命書が手渡されました。

これまでの山での捜索活動は分厚い服装で行われてきましたが、今回の山岳救助隊は登山用のウエアや靴などのほか山での救助専用の道具が配備され、よりスピーディーに活動できるということです。

県内の消防で山岳救助隊が発足するのは、同じくじゅう連山を管轄する竹田市消防本部についで2例目です。

また25日は新たに配備された小型救助車も披露され、遭難者などの救助や山火事の消火活動のほか、走行用ベルトを取り付けると雪道も走れるということです。

県警察本部によりますと、去年、県内の山では51件の遭難が発生し6人が亡くなったということで、件数、死者ともに過去最多となりました。

山岳救助隊の太田道治隊長は「過酷な環境に取り残されている遭難者のために、迅速で安心安全な活動を心がけたい」と話していました。