ユニークな落書き防止策 高校生が色鮮やかなアートを上書き

社会問題にもなっている街なかの壁やシャッターへの落書き。
日田市では被害のあった場所で再び落書きがされないことを願って、地元の高校生たちが色鮮やかなアートで上書きするというユニークな取り組みが行われました。

「落書きの上からアートを施せば被害が止まるのではないか」そんなアイデアで始まったこの取り組みは、日田市にある藤蔭高校の美術部の生徒たちが行ったものです。

JR日田駅の近くにある整骨院ではシャッターが落書きされましたが先月中旬から生徒たちが放課後の時間を使って白のペンキで消した後、色鮮やかなアートを施しました。

整骨院にちなんでアルファベットの「HITA」という文字は骨をイメージしたほか、骸骨がメキシコの衣装を着てギターやマラカスを持ち、陽気に音楽を奏でている様子を表現しています。

高校では、地元からの要望があれば取り組みを続けたいとしています。

整骨院の釘宮光昭院長は「前の広場の木が伐採されて落書きが目立つようになっていたのでとてもよかった。街の新たな名物になれば」と喜んでいました。

藤蔭高校2年の平川翠さんは「落書きが減るといいし、街の人に喜んでもらえたらうれしいです」と話していました。