大分市の中学校 夏休みを前にネットの中傷などの被害学ぶ

夏休みを前に大分市の中学校では、ネット上の書き込みがきっかけで脅迫などの被害を受けたタレントが講演し、情報を発信することの責任の重さを十分認識するよう訴えました。

この講演会は、大分市の稙田南中学校で1学期の終業式の前に行われ、体育館には全校生徒およそ550人が集まりました。

このなかで、講師を務めたタレントのスマイリーキクチさんが、ネット上で殺人事件の犯人に仕立て上げられ、その後、誹謗中傷や脅迫を受けた体験について語りました。

そして、ネット上の書き込みや画像、動画などは簡単に消すことが出来ないのでSNSのアカウントが匿名であるかなどに関係なく、情報を発信することの責任の重さを十分認識するよう訴えました。

3年生の生徒は「夏休みになるとインターネットに触れる時間が多くなると思うので、巻き込まれないために知らない人とはつながらないようにしたいです」と話していました。

スマイリーキクチさんは「ネットは自由に情報を発信できるが、ちゃんと証拠が残ることを考えて、責任が持てる言葉だけをSNSや掲示板で発信し、凶器にならないように気をつけてほしい」と話していました。