９日朝にかけ非常に激しい雨のおそれ 土砂災害に厳重に警戒を

梅雨前線の影響で、大分県内では９日の朝にかけて１時間に５０ミリ以上の非常に激しい雨が降るおそれがあります。
これまでの大雨で地盤が緩んでいる所があることから、土砂災害に厳重に警戒してください。

気象台によりますと、梅雨前線が日本海に停滞し、８日朝、島根県で線状降水帯が発生するなど活動が活発になっています。

この時間、県内ではところどころで弱い雨が降っています。

前線は１０日にかけて停滞する予想で、前線に向かって暖かく湿った空気が次々に流れ込んでくるため県内でも大雨になる見込みです。

西部や北部を中心に８日午後から雨が強まる予想で、９日の朝にかけての１時間の雨量は、いずれも多いところで▽西部で６０ミリ、▽北部で５０ミリと非常に激しい雨が降るおそれがあります。

特に９日の明け方から朝の時間帯が雨のピークになる見込みです。

また、中部でも８日の午後から９日の午前中にかけて１時間に３０ミリから４０ミリの激しい雨が予想されています。

９日の昼までの２４時間の雨量は、▽西部で２００ミリ、▽北部で１８０ミリ、▽中部で１２０ミリ、▽南部で１００ミリの予想です。

さらに１０日昼までの２４時間の雨量は、▽西部で１００ミリから２００ミリ、▽北部と中部で１００ミリから１５０ミリ、▽南部で５０ミリから１００ミリの予想です。

県内では、先月２９日からの雨量が▽由布市で６００ミリ、▽日田市や玖珠町でも５００ミリ前後に達するなど記録的な雨量になっています。

これまでの大雨で地盤が緩んでいる所があることから、少しの雨でも土砂災害の危険度が高まる状態です。

そこに先週に匹敵するような大雨が降れば大規模な土砂崩れなど重大な災害が起きるおそれがあります。

土砂災害に厳重に警戒し、川の氾濫や低い土地の浸水にも警戒してください。

８日夜から９日の朝にかけての暗い時間帯に災害の危険度が急に高まるおそれがあります。

土砂災害警戒区域にお住まいの方などは、８日夜は安全な場所で過ごすようにしてください。

また、１０日にかけて長い時間、大雨が降りやすい状態が続きます。

一時的に雨が弱まっても油断せず、最新の気象情報や自治体からの避難の情報に注意して災害の危険度が高まったらすぐに安全を確保してください。