臼杵市のゴルフ場でドクターヘリの緊急搬送訓練 

ゴルフのプレー中に救急患者が出たという想定で、ドクターヘリがゴルフ場に直接駆けつけ、搬送までの手順を確認する訓練が県内で初めて臼杵市のゴルフ場で行われました。

県内には21のゴルフ場がありますが、大分救急医学会などが働きかけ、ことし、すべてのゴルフ場にドクターヘリの離着陸ポイントを設けました。

これを受けて13日、臼杵市の臼杵カントリ−クラブで、ドクターヘリを使った緊急搬送訓練が行われました。

プレー中の男性が心筋梗塞の疑いで倒れた想定で訓練は行われ、一緒にプレーをしていた仲間が119番に通報しました。

その後、消防から出動要請を受けたドクターヘリが、由布市の病院から10分あまりでゴルフ場に到着すると、施設のスタッフが旗を振って着陸ポイントに誘導しました。

そして医師と救急隊員らが協力して担架でヘリに乗せるまでの手順を確認していました。

訓練を指揮した大分大学医学部付属病院の坂本照夫病院顧問によりますと、ドクターヘリが直接コースに着陸することで、搬送時間の大幅な短縮や、容体の悪化を防ぐことが期待できるということです。

坂本顧問は、「今回の訓練の結果を関係機関に報告し、より迅速な救急対応につなげていきたい」と話していました。