観光と大雨避難呼びかけるポスター設置 日田 天ヶ瀬温泉街

3年前の記録的豪雨で大きな被害を受けた日田市の天ヶ瀬温泉街で、観光名所の写真と大雨の際の避難を促す標語を組み合わせたユニークなポスターが設置されることになりました。

この「防災ポスター」は地元のまちづくりグループが住民とともに作ったもので、温泉街の4つの地域ごとに、観光名所の桜滝や川沿いの露天風呂などの写真をバックに、大雨の際の避難を促す標語が記されています。

このうち「今までの目安は捨てろ いざとなったら福屋へ」は、近年、想定外の雨が相次ぎ過去の経験は頼りにならないので、危ないと思ったら旅館に避難することを呼びかけています。

また、「あの日の雨は 今日かもしれない」という標語は、3年前の豪雨と同じような雨がまた降る可能性もあるとして、気を緩めないでほしいと訴えています。

このほかポスターには、住民たちが避難したりお互いに避難を呼びかけたりしている写真も掲載されています。

ポスターは全部で40枚作られ、温泉街の宿泊施設や店舗などに張り出されます。

ポスターの制作にあたったまちづくりグループの田代啓介会長は「ポスターを通して避難に対する住民の意識を高めるとともに、観光客にも防災へ取り組んでいるまちだと知ってもらえれば」と話しています。