「吉弘楽」担い手確保へ地元小学校で授業 国東

担い手確保につなげようという動きです。
去年、ユネスコの無形文化遺産に登録された国東市の民俗芸能「吉弘楽」の保存会のメンバーが地元の学校で授業を行いました。

国東市に600年以上前から伝わる「吉弘楽」は、腰みのなどを着けた踊り手が、太鼓を打ち鳴らしながら舞うのが特徴の民俗芸能で、去年11月、「風流踊」のひとつとしてユネスコの無形文化遺産に登録されました。

13日は、地元の保存会のメンバーが国東市の義務教育学校「志成学園」を訪れ、小学4年生と5年生を対象に授業を行いました。

この中で「吉弘楽」の歴史や踊りの動きの意味などが紹介されると、子どもたちからは「太鼓や衣装の重さはどのぐらいですか」などと質問が出ていました。

「吉弘楽」は、人口減少などで担い手不足が課題となっていて、今回の授業は若い人たちに魅力を知ってもらい、受け継いでもらおうと初めて開かれたもので、今後、子どもたちに実際に踊りを体験してもらう予定です。

参加した児童は「激しい動きもあることを初めて知りました。伝統が守られていてすごいと思いました」と話していました。

「吉弘楽保存会」の甲原文男会長は「子どもたちには担い手となってもらい、その次の世代にも伝承していってもらいたい」と話していました。