イスラム教徒の土葬墓地計画 反対住民が県に行政指導要請へ

イスラム教徒の土葬の墓地を日出町で開設する計画が進められる中、反対する杵築市の住民が、県に対して手続きを進める町に行政指導をするよう求める方針を明らかにしました。

別府市のイスラム教徒の団体が、日出町で計画を進める土葬の墓地をめぐっては、山あいの町有地に開設する方向で先月団体側と日出町の地元住民が合意し、計画から5年近くを経て大きく前進しました。

町は団体側に町有地を売却する手続きを進める一方、隣接する杵築市の住民には風評被害への懸念や町の対応への不信感などから墓地の開設に反対する声が相次いでいます。

住民側は12日会見を開き、「杵築市民も関わることなのに日出町だけの判断で町有地の売却手続きを進めるのはおかしい」と町の対応を批判しました。

そのうえで、県に対して手続きを進める町に行政指導をするよう求める方針を明らかにしました。

会見の中で住民の代表の加藤義雄さんは「こんなに複雑な問題の判断を地方自治体に丸投げするのではなく県も関わるべきだ。今の予定地での墓地の開設をなんとか阻止したい」と話していました。