全国有数の温泉地 別府市で温泉の魅力をPRする催し

温泉を軸とした広域的な観光連携に向けて、全国有数の温泉地、大分県別府市で、関西や四国の関係者も参加して温泉の魅力をPRする催しが開かれました。

10日は、別府市内の温泉施設を地元の長野恭紘市長と大阪観光局の溝畑宏理事長が訪れました。

溝畑理事長は、サッカーJ2、大分トリニータの創設に深く関わるなど大分にゆかりがあります。

2人は市民とともに温泉につかりながら、共同浴場に観光客も一緒に入って地元の人と交流を深めるという別府独自の温泉文化の魅力を語り合いました。

このあと2人は市内のホールに移動し、再来年に開かれる大阪・関西万博を見据えて、温泉に関連した新たな観光ルートの開発や観光プロモーションを連携して行うことなどとした協定書に署名しました。

また、10日は道後温泉がある松山市の野志克仁市長も加わって、3人で温泉と観光について語るシンポジウムが開かれました。

この中で、野志市長は「温泉地で夜間も滞在できる時間を延ばすことで、宿泊客が増えるとともに、観光客の消費単価を上げることができる」と語りました。

長野市長は「関西万博の開催などで観光客が急増することが予想される中、関西だけでなく、別府やその周辺にも経済効果をもたらしていきたい」と話していました。

別府市と協定を結んだ大阪観光局の溝畑理事長は「温泉は世界にも通用する日本の観光の一つだと思う。この協定を機に、まずは別府から世界に温泉の魅力を発信したい」と話していました。