「長篠の戦いで中津藩は」中津市で資料展

織田信長と徳川家康の連合軍が武田勝頼と戦った「長篠の戦い」と中津藩のルーツの関わりを紹介する資料展が中津市で開かれています。

江戸時代の中期以降、中津藩を治めた奥平家の祖先、奥平信昌は、長篠の戦いの舞台の1つとなった「長篠城」の城主で、長篠の戦いでは、武田軍の猛攻から城を守り抜きました。

資料展は、中津藩の旧藩士の家に残されていた長篠の戦いと中津藩との関係を示すおよそ20点の資料が紹介されています。

このうち「鳥居強右衛門磔之図」は、城にろう城する主君に援軍が来ることを伝えたものの、敵方に捕らえられ処刑された家臣の姿が描かれています。

このほか、長篠城跡の見取り図や、城に立てこもる際に用いられたと伝えられる鉄砲の火縄なども展示されています。

中津市歴史博物館の三谷紘平学芸員は「中津の藩士の中には、長篠の戦いを伝えている資料を持っている家が多い。先祖たちが長篠城でどういった功績をあげたのかという戦国ドラマに思いをはせてほしい」と話していました。

この展示会は今月25日まで開かれています。