障害のある人の案内のしかた学ぶ JR九州大分支社が勉強会
障害のある人に安心して駅を利用してもらおうとJR九州大分支社は26日、勉強会を開き、駅員たちが目や耳が不自由な人の案内のしかたなどを学びました。
JR九州大分支社が大分市で開いた勉強会には駅員や事務系の社員などが参加し、はじめに視覚障害がある人の案内の手順を確認しました。
この中で、参加者は相手の右側と左側のどちらに立てばよいかを尋ねたうえで肩に手を置いてもらい、段差などの足もとの様子をこまめに伝えたほか、狭いところでは相手が体をぶつけないように確認しながら進んでいました。
また、聴覚障害がある人による講座も開かれ、「運賃」や「グリーン車」など、駅でよく使われることばの手話を学んだり、絵や文字を指でさす「コミュニケーションボード」や筆談での窓口対応を体験したりしていました。
県内では障害のある人たちがJR九州を相手に駅の無人化計画の撤回を求める裁判を起こしていますが、大分支社では安心して駅を利用してもらおうと、去年から勉強会を開催しているということです。
参加した社員は「テキストなどで学ぶのとは違った学びがありました。困っている方がいたら積極的に声をかけたいです」と話していました。