林業にドローン導入 作業効率化で脱炭素の取り組み 日田

林業をドローンの導入で効率化するなどして、脱炭素化につなげようという取り組みが日田市で始まりました。

この取り組みは、九州電力が日田市や市内の林業会社と協定を結んで行うものです。

15日は、市内の山で直径2メートル余りのドローンを使って荷物を運搬する作業が実演されました。

このドローンは重さ20キロのものをつり上げることができ、鹿の被害を防ぐネットなどの道具のほか、苗木や細い木をおよそ200メートル離れた地点まで運びました。

取り組みのねらいは、ドローンで作業を効率化して森林の管理を加速化させることで、二酸化炭素の吸収量を増やすことです。

また、これまで現場に放置されていた枝や細い木をドローンで運び出してバイオマス発電に活用することで、二酸化炭素の排出量を減らすこともねらっています。

九州電力などでは、来年度、可能な取り組みから実用化することを目指しています。

取り組みに参加する林業会社の田島信太郎社長は「労力が減るうえに二酸化炭素の吸収も進むので、大いに期待している」と話しています。