県立芸術文化短大で入学式 中国からの留学生4人も 大分市

大分市の県立芸術文化短期大学で5日、入学式が行われ、新入生およそ400人が学生生活をスタートさせました。

大分市の県立芸術文化短期大学には、美術科や音楽科それに国際総合学科など4つの学科と、2つの専攻科で、あわせて427人が入学しました。

入学式は、感染対策のためキャンパス内の8つの会場で分散して行われ、このうちメイン会場の音楽ホールでは、美術科と音楽科の新入生が出席しました。

はじめに新入生の代表者2人が「学則を固く守り、学生としての本分を尽くします」と誓いの言葉を述べました。

そして、小手川大助学長が「失敗を恐れずチャレンジを繰り返し、最高に中身の詰まった2年間を過ごしてください」とお祝いの言葉を述べました。

ことしの入学式では、マスクの着用は個人の判断に委ねられましたが、大半の新入生はマスクを着けたまま式典に臨んでいました。

新入生たちは、それぞれの学科や専攻ごとに2年間学ぶことになっています。

5日、入学を迎えた新入生のなかには中国からの留学生4人もいます。

県立芸術文化短期大学では、新型コロナの感染拡大を受けて、中国からの留学生の受け入れを一時、停止していましたが、日中両国の水際対策も大幅に緩和されたことなどから、3年ぶりに受け入れを再開しました。

このうち国際総合学科に入学した楊傲塵さんは(21)「ずっと日本に留学したいと思っていたので、入学式を迎えてとてもわくわくしています。日本語や日本の文化について学んで、日本人の友達もたくさんつくりたいです」と話していました。

また、同じ国際総合学科の張思しゅん※さんは(19)「入学式はとてもどきどきしました。桜も咲いていてすごくきれいです。日本食を食べるのが楽しみです」と話していました。

大学では、大分市と湖北省の武漢市が友好都市を結んでいる縁で、武漢市にある江漢大学との間で留学生の受け入れなどに関する協定を締結しています。

3年ぶりに中国人留学生の受け入れが再開されたことについて、国際総合学科の高せ※圭子教授は、「人と人とが直接交流できるようになったことは、大変喜ばしいです。4人の留学生にはぜひ、いろんなことに挑戦してほしいですし、日本で学びたいという気持ちを大切にしながら、日本の学生たちとも積極的に交流してほしい」と話していました。

※「しゅん」は「王」に「旬」。
※「せ」は「瀬」のつくりが「刀」に「貝」。