視覚障害者が列車にはねられ死亡 無人駅訴訟原告団が現場調査
先月、大分県のJR津久見駅構内の線路上で、視覚障害のある高齢の女性が特急列車にはねられて死亡する事故がありました。
事故が起きたのは駅員がいない時間帯だったことから、大分市の駅の無人化に反対する裁判を起こした原告団が現場を訪れ、当時の状況などを調査しました。
この調査は、大分市の駅の無人化をめぐってJR九州に賠償を求める裁判を起こした原告の弁護団代表、徳田靖之弁護士など10人余りが行いました。
日豊本線の津久見駅では、先月15日の夕方、構内の線路上で視覚障害のある80代の女性が特急列車にはねられて死亡する事故がありました。
JR九州によりますと、津久見駅では毎日午後3時から翌日の午前7時半までは「無人駅」の状態で、事故当時も駅員はいなかったということです。
亡くなった女性が線路上にいた原因については明らかになっていませんが、線路からホームに上がろうとしたところを列車にはねられたとみられています。
9日の調査では視覚障害者が立ち会いのもと、現場の状況を詳しく確認したということです。
原告団は「無人駅の危険性をJR側に訴えていきたい」としていて、徳田弁護士は「事故の原因はまだはっきりしない部分もあるが、駅員がいれば助けられた可能性があると思う」と話していました。