大分大学で新型コロナ対策踏まえた避難所運営 初の訓練

大規模な災害時に避難所を開設する大分大学で、新型コロナ対策などを踏まえて避難所を運営できるかを試す初めての訓練が行われました。

訓練は、震度6弱の地震が発生した想定で大分市の大分大学旦野原キャンパスで今回初めて行われ、教職員や学生およそ100人が参加しました。

体育館に集まった避難者役の人たちは、新型コロナウイルスに感染し発熱の症状がある人や妊婦、子ども連れなどさまざまで、発熱がある人に対しては避難者がいない別室を案内し、症状などを聞き取っていました。

また、酔っ払いに扮した教職員が避難所の中を歩き回り「子どもの声がうるさい」などと声を荒らげると、職員はほかの避難者がいないスペースに誘導し、なだめていました。

訓練に参加した大学の40代の事務職員は「避難所全体を見る総務班を担当したが、思いのほか大変だった。課題を洗い出し、職員で共有していきたい」と話していました。

訓練を企画した大分大学の防災コーディネーター、板井幸則さんは「今回は比較的にスムーズに運営できたと思うが、実際に災害ではこうはいかないと思う。日頃からの訓練が必要だと改めて実感した」と話していました。