宇佐市の酒造会社 障害者が芋焼酎の仕込み作業を体験

宇佐市内の施設で自立に向けた訓練を受けている障害者の人たちが、酒造会社で芋焼酎の仕込み作業を体験しました。

20日は、宇佐市にある「大分県糸口通勤寮」で自立に向けた訓練を受けている知的障害や発達障害などがある7人が市内の酒造会社を訪れました。

7人は芋焼酎の仕込み作業を体験し、はじめにあわせて500キログラムあるサツマイモを一つ一つ、皮むき器や包丁を使って下処理を行いました。

そして、サツマイモが大型の蒸し器で蒸し上がると、ボールに移して、調理器具で手際よくつぶしていました。

施設では、障害者の人たちが地域の企業や住民と交流する機会を増やしたいと今回の仕込み作業のほか、サツマイモの栽培も行っているということです。

大分県糸口通勤寮の銅城真理子寮長は「地域の人と関わることで自分でできることがあると前向きになったと感じている。地域で自立した生活を営んでほしい」と話していました。

仕込み作業を受け入れた久保酒蔵の久保雅彦社長は「仕事への熱意が伝わってくる。機会があればお付き合いを続けたい」と話していました。

仕込み作業を行ったサツマイモは、蒸留や熟成などの工程を経て来年春には芋焼酎として店頭に並ぶということです。