救助活動に活用の水陸両用バギー 日田のサーキット場で訓練
大雨による土砂崩れや浸水被害が発生した際に救助活動に活用される水陸両用のバギーの訓練が日田市のサーキット場で初めて行われました。
訓練が行われたのは、日田市上津江町にあるサーキット場「オートポリス」に今月上旬設置されたバギー向けのオフロードコースです。
大雨による土砂崩れや、浸水被害が発生した際に救助活動に活用される水陸両用バギーの操縦技術を向上させるのが訓練の目的です。
1周800メートルほどのコースには、水路や丸太、それに階段などを再現した場所が設けられ、参加した消防隊員たちは車体が大きく揺れる中、懸命にバギーを操縦していました。
バギーは5年前の九州北部豪雨での教訓を踏まえて県内で初めて配備されたもので、3年前の台風でも渓谷付近で孤立した男女18人を救助するために活用されました。
日田玖珠広域消防組合消防本部の岩里安徳消防長は「実践的な訓練を通じて操縦技術を向上させ、より安全な救助活動につなげていきたい」と話していました。
バギーは九州・沖縄の各県に配備されていますが、訓練場所の確保が課題となっていて、福岡県の消防からは「日田市のサーキット場を使わせてほしい」という問い合わせも寄せられているということです。