日中韓の障害がある人たちのアート作品集めた展覧会 大分市

日中韓3か国の障害がある人たちが手がけたアート作品、「パラアート」を集めた展覧会が3日から大分市で始まりました。

展覧会は、ことし5月に始まった日中韓3か国の都市による文化交流事業「東アジア文化都市」の一環で開かれたもので、初日の3日は会場の県立美術館で開会式が行われました。

会場には、障害がある人たちが手がけた絵画や立体作品などの「パラアート」およそ40点が展示されています。

このうち、脳性まひがある別府市の原野彰子さんの絵手紙は、メッセージとともにカーネーションやタンポポなどの12種類の花が描かれていて、見る人に楽しく華やかな印象を与えます。

また、手足に障害がある中国・山東省の郭秀君さんが制作した水墨画は、山や岩肌の力強い描写と水の流れや木々の細やかな表現が対照的な作品です。

大分県障害者社会参加推進室の柳井孝則室長は「芸術には障害のあるなしが関係ないという、アーティストの情熱が伝わる作品ばかりなので、ぜひ足を運んで見てほしい」と話していました。

この展覧会は、今月30日まで大分市の県立美術館で開かれています。