県内の労働災害 去年の1.6倍に 職場のコロナ感染が大幅増

ことしに入って先月末までに発生した労働災害は、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて職場で感染した人が大幅に増えたことなどから、およそ1300人と去年の同じ時期に比べて1.6倍増えました。

大分労働局が発表した、県内の先月末までの労働災害発生状況の速報値によりますと、職場でのけがなどで4日以上の休業を余儀なくされた労働災害の報告は1299人にのぼり、去年の同じ時期に比べて492人、率にして61%増加しました。

業種別で見ますと、「保健衛生業」が600人と去年の同じ時期よりの3.5倍余り増加しました。

内訳をみますと、医療機関などの「医療保険業」が295件と去年よりも5倍近く増えたほか、「社会福祉施設」も304件と去年よりも2.7倍余り増えました。

また、労働災害全体のうち、新型コロナの感染は563人と、去年の同じ時期より6倍余り増えて、全体の43%余りを占めています。

これに対し、新型コロナ以外の理由による労働災害の発生状況は736件と去年と大きく変わらないことから、職場で感染が広がっていることがうかがえます。

大分労働局は「医療機関や高齢者施設などの福祉施設でクラスターが相次いで発生したことが、増加した要因にあるのではないか」とみています。