台風14号 県内で9人がけが 住宅被害は26か所で確認

県がまとめた台風14号による被害状況よりますと、20日午後3時の時点で、けが人が9人に上っているほか、住宅への被害が26か所で確認されています。

けが人のうち3人は大けがで、▽大分市では、70代の女性が外を歩いていた際に風にあおられて転倒し、頭を打ったほか、▽日田市では、50代の男性が自宅の屋根から落ちて足を強く打ちました。
▽また、別府市では、80代の女性が風にあおられて転倒し、足の骨を折ったということです。

この3人を含めて県内でけがをした人は、合わせて9人となっています。

また、記録的な大雨で、豊後大野市と由布市では、がけ崩れが起き、このうち、豊後大野市緒方町下徳田では、住宅3棟に土砂が流れ込みました。

こうした住宅への被害は、これまでに大分市や佐伯市、由布市などの合わせて26か所で確認されているということです。

この中に、氾濫した由布市の宮川周辺の被害は含まれていません。

さらに、土砂崩れや倒木、落石、冠水などで通れなくなっている道路が92か所に上っているということです。

このほか、一時、4万戸余りまで広がった停電の影響で、佐伯市と豊後大野市にある、合わせて3つの病院でも停電が発生しました。

いずれも、19日午後までに復旧し、停電による医療提供体制への影響はなかったということです。