ウクライナから避難の人を内装業者が雇用 支援広がる 別府

日本に避難してきたウクライナの人たちの就職が課題となる中、別府市の内装業者では40代のウクライナ人の男性を正社員として雇用して経済的な自立を後押しするなど、民間レベルでの支援の輪も少しずつ広がっています。

畳の張り替えやリフォームなどを手がける別府市馬場の内装業者は、今月上旬からウクライナの東部ドネツク州から家族4人で避難してきたデニス・クラリカウスカスさん(44)を正社員として受け入れています。

クラリカウスカスさんは、かつてウクライナで工務店に務めていた経験があったことから、ハローワークが仲介し採用につながりました。

もともと日本の畳に興味があったということで、内装業者では畳べりを張り替える作業などを任せています。

クラリカウスカスさんは、まだ簡単な日本語しか話せませんが、職場では同僚の職人たちが作業の内容をスマートフォンの翻訳アプリを使ってウクライナ語に翻訳したり、紙に書いたりして伝えるなど工夫しています。

働きぶりは非常に真面目で、仕事の飲み込みも早いということで、貴重な即戦力として期待されています。

クラリカウスカスさんは「毎日、働けることがとにかくうれしく、感謝しています。私にとって一番大切なことは、家族の安全を守ることと家族を養うことなので、これからも日本でこの仕事を続けていきたいです」と話していました。

内装業者の安部貴士社長は「戦争という大変な状況で、社員の理解と協力もあって正社員として受け入れることを決めました。ことばの問題などで避難者の採用を控える企業もあるかもしれませんが、困ったときは助け合うことが大切だと思う」と話していました。