大分市の女性転落死事件 検察審査会“不起訴不当”議決

5年前、大分市の繁華街のビルから30代の女性が転落した際、放置して死亡させたとして逮捕されたあと、不起訴になった飲食店の従業員について、検察審査会は「不起訴は不当だ」と議決しました。
これを受けて、検察は再び捜査することになりました。

2017年、大分市都町の繁華街で、会社員の三宮万葉さんが4階建ての雑居ビルの屋上から転落して亡くなりました。

その際に一緒にいた大分市の飲食店の従業員が救急車を呼ぶなどせず、放置して死亡させたとして、およそ3か月後に保護責任者遺棄致死の疑いで逮捕されましたが、大分地方検察庁は「十分な証拠が集まらなかった」として不起訴にしました。

これについて、遺族の申し立てを受けた大分検察審査会が審査した結果、「裁定に納得がいかない」として、今月14日付けで「不起訴は不当だ」と議決しました。

このため、検察は今後、再び捜査を行って、起訴するかどうかを改めて判断することになりました。

遺族側の弁護士は「今回の議決を踏まえて、地検は速やかに起訴してほしい」とコメントしています。
一方、検察は「議決内容を精査し、適切に対応したい」とコメントしています。

議決の対象となった従業員は、三宮さんのバッグなどを現場近くのビルに隠して放置した罪では起訴され、裁判で黙秘を貫いた末に罰金刑が確定していました。