薬誤って渡したか 薬局を提訴

去年、8歳の男の子が大分市内の調剤薬局で誤って手渡された高血圧症の薬を服用し、血圧が低下するなどして入院を余儀なくされたとして、両親と本人が薬局を相手取り、130万円余りの損害賠償を求める訴えを、大分簡易裁判所に起こしていたことが分かりました。

訴えを起こしたのは、大分市に住む8歳の男の子と両親です。

訴状によりますと、去年10月、男の子がかぜをひいたため、祖母が診療所に連れて行き、市内の調剤薬局に薬を取りに行ったところ、薬剤師から医師が処方箋で指示した抗生剤ではなく、誤って高血圧症の薬を手渡されました。

帰宅後、男の子に薬を飲ませると、意識が低下するなど様子がおかしかったため、家族が不審に思って薬の説明書を確認し、誤りに気づいたということです。

男の子には血圧の低下や激しいせきなどの症状が見られ、5日間の入院を余儀なくされたことから、両親と本人は心不全や心停止などの重大な副作用が起きる可能性もあったとして、ことし5月、薬局を相手取って、およそ133万円の損害賠償を求める訴えを、大分簡易裁判所に起こしました。

訴えについて、大分市の工藤調剤薬局の工藤信専務は、薬を誤って渡したことを認めたうえで「事故を起こしてしまい、患者の方には大変申し訳ない。いっそう注意を払い、再発防止に取り組んでいきたい」と話しています。