ユネスコ世界遺産委員会21日から開催「佐渡島の金山」も審議

新たな世界遺産の登録を審議するユネスコ=国連教育科学文化機関の世界遺産委員会が21日からインドの首都ニューデリーで始まります。
日本政府は、新潟県の「佐渡島の金山」を世界文化遺産として登録することを目指していて、委員会での審議の行方が注目されます。

ユネスコの世界遺産委員会は、21日からインドの首都ニューデリーで開催されます。
日本政府が世界文化遺産として推薦しているのは、新潟県佐渡市にある「佐渡島の金山」です。
「佐渡島の金山」をめぐっては先月、ユネスコの諮問機関が4段階の評価で上から2番目となる「情報照会」の勧告をまとめ、このなかでは世界遺産への登録を考慮するに値するとしつつ、江戸期よりあとの証拠が大部分を占める一部の地区を除くことなど、3点の追加情報を求めていました。
また、韓国が「朝鮮半島出身の労働者が強制的に働かされた場所だ」として反発した経緯があり、日本政府は丁寧な議論を行っていく姿勢を示してきました。
「佐渡島の金山」の登録の可否については、26日から29日の間に審議される見通しとなっていて、世界遺産委員会での審議の行方が注目されます。