花角知事 救済制度の見直し「これまで以上に国に働きかけ」

17日、新潟水俣病の患者団体などと伊藤環境大臣との懇談が行われたことを受けて、花角知事は終局的な解決に向けた抜本的な救済制度の見直しについて、これまで以上に国に働きかけていく考えを示しました。

17日から2日間の日程で伊藤環境大臣が新潟市を訪れ、新潟水俣病の患者や被害者団体との懇談が行われていて、花角知事や新潟市の中原市長も参加しました。
これについて花角知事は17日の記者会見で「私も同席したが、被害に会われた方の日常生活のご苦労や、いわれなき差別や偏見を受けてきた苦しみを率直に聞かせていただいた」と述べました。
そのうえで、「国には終局的な解決に向けた抜本的な救済制度の見直しを要望してきているが、これまで以上に働きかけをしていきたい」と述べ、これまでも継続的に求めてきた救済制度の見直しについて働きかけを強めていく考えを示しました。
また、今月12日に知事が新潟水俣病の関係団体と懇談した際に要望を受けた来年の新潟水俣病の式典に大臣が出席するよう求めることや県の福祉手当の受給資格の範囲を広げることなど5項目については「しっかり受け止めて可能なものは進めていく」と述べました。