柏崎刈羽原発6・7号機 東電は使用済み核燃料の移送急ぐ方針

柏崎刈羽原子力発電所6号機と7号機を巡り、柏崎市の桜井市長が使用済み核燃料を保管するプールの貯蔵率を、おおむね80%以下に下げるよう求めていることなどから、東京電力の稲垣武之所長はできるだけ早くほかの号機のプールに燃料を移す考えを改めて示しました。

柏崎刈羽原発6号機と7号機で、使用済み核燃料などを保管するプールでは、いずれも90%以上が埋まり保管場所が課題になっていて、柏崎市の桜井市長は、再稼働に同意する条件の1つとしておおむね80%以下に下げるよう求めています。
一方、青森県むつ市にある使用済み核燃料の「中間貯蔵施設」には、柏崎刈羽原発4号機から燃料が移送される計画で26日、桜井市長は青森県を訪れて宮下知事などと面会し、連携して対応していくことを確認しました。
これについて柏崎刈羽原発の稲垣武之所長は27日の会見で「7号機の燃料取替機の配置などの調整を進めている」と述べ、6号機と7号機の使用済み核燃料をできるだけ早くほかの号機のプールに移す考えを改めて示しました。
6号機と7号機の使用済み核燃料を巡っては、中間貯蔵施設に燃料を移送して貯蔵率が下がった4号機の燃料プールに移すかどうかを含め、東京電力の対応が注目されています。