上越市長 新工場誘致巡る「高卒レベル」発言で会社側に謝罪

上越市の市議会で化学メーカーの新工場の誘致に関する見解を問われたの対し、「従業員の多くは工場勤務で高校卒業レベルであり、企業誘致で頭のいい人だけが来るわけではない」などと発言した中川幹太市長が21日、メーカーの工場を訪れて謝罪しました。

上越市などによりますと今月18日の市議会で議員から市内に工場がある化学メーカーの新工場の誘致に関する見解を問われたのに対し、中川幹太市長は「従業員の多くは工場勤務で高校卒業レベルであり、企業誘致で頭のいい人だけが来るわけではない」などと発言しましたが、その後、撤回して謝罪しました。
上越市は21日、中川市長が市内にある化学メーカーの工場を訪れ、今回の発言について工場長に謝罪したと、発表しました。
工場の訪問が終わったあとに報道陣の取材に応じた中川市長は訪問について「従業員の心を傷つけたことをおわびしてきた」とし、メーカー側からは「謝罪については受け止めた」と言われたことを明らかにしました。
そして、「私の発言によって会社の信頼を失っている状態なので、努力して信頼回復に努めたい」と述べました。
また、自身の進退について問われると「自分自身に対する処分を考えていかなくてはいけないと感じていて、内容については後日明らかにしたい。任期まで職責を全うしていきたい」と述べました。
一方、上越市議会は21日、市長に対して、今回の発言で関係者を傷つけた責任は重く、市政に対する市民の信頼感の喪失を招くなどとして抗議の申し入れを行いました。